コンテンツ
ゲームを快適に楽しむためには、ゲーミングモニターの選び方が重要です。しかし、リフレッシュレートや応答速度、パネルの種類など、さまざまな要素を考慮する必要があります。そこで、この記事では、ゲーミングモニターの選び方のポイントと、おすすめのメーカーをご紹介します。
ゲーミングモニターとは?
ゲーミングモニターは、ゲームをプレイする際に最適化された性能や機能を持ったモニターのことです。まずは、ゲーミングモニターの特徴などを解説します。
特徴
ゲーミングモニターには以下のような特徴があります。
- リフレッシュレートが高い
- 色の再現度が高い
- ゲームに特化した機能やデザインがある
リフレッシュレートとは、モニターが1秒間に表示できる画面の回数のことで、単位はHz(ヘルツ)です。リフレッシュレートが高いほど、画面の滑らかさや応答速度が高いです。応答速度とは、モニターが画面の色を変えるのにかかる時間のことで、速いほど、画面の残像やぶれが少なくなります。
また、色の再現度とは、モニターが表示できる色の範囲や精度のことで、単位はsRGB(Standard RGB)やDCI-P3(Digital Cinema Initiatives P3)などで表されます。色の再現度が高いほど、画面の色が鮮やかでリアルに見えます。
加えてゲーミングモニターには、ゲームに特化した機能やデザインがあります。例えば、ゲームモードやクロスヘアなどの機能で、ゲームの画面を最適化したり、照準を表示したりできます。RGBライティングや曲面などのデザインで、ゲームの雰囲気を盛り上げたり、ゲームの臨場感を高めたりすることが可能です。
メリット
ゲーミングモニターのメリットとして、下記が挙げられます。
- ゲームの画質や快適さを向上させる
- ゲームの腕前やスキルを高める
- ゲームの知識や情報が増える
ゲーミングモニターは、ゲームの画質や快適さを向上させます。画面の滑らかさや応答速度、色の再現度などが高いことで、ゲームの画面がより鮮明に見えたり、操作がよりスムーズになったりします。
また、ゲーミングモニターの導入によってゲームの腕前やスキルを高められる可能性があります。画面の滑らかさや応答速度が良くなると、プレイヤーの反応速度や操作性が向上し、ゲームの成績やランキング向上に貢献できるかもしれません。ゲームモードやクロスヘアなどの機能で、ゲームの画面を最適化したり、照準を表示したりできれば、ゲームの戦略性や判断力が高まるでしょう。
さらに、ゲーミングモニターに関する性能や機能、種類や違いについて知識を深めると、より快適なプレイにつながり、プレイのパフォーマンス向上に役立ちます。これはモニターに限ったことではありませんが、ハードやマウスなどの自身のプレイ環境を最適化して整えることは、ゲームプレイヤーのストレス軽減に一役買ってくれるためです。
デメリット
ゲーミングモニターのデメリットとして、下記が挙げられます。
- 価格が高い
- PCやゲーム機の性能に依存する
- 眼精疲労や頭痛などを引き起こす場合がある
ゲーミングモニターは、一般的なモニターに比べて価格が高いことが多いです。性能や機能、デザインなどが高品質であることが、価格に反映されているからです。よって、ゲーミングモニターを購入するには、予算やコスパを考慮しましょう。
また、ゲーミングモニターは、PCやゲーム機の性能に依存することがあります。リフレッシュレートや応答速度などを最大限に活用するには、PCやゲーム機の性能もそれに対応している必要があるためです。
PCやゲーム機の性能が低い場合は、ゲーミングモニターの性能を十分に発揮できないことがあります。ゲーミングモニターを使うには、PCやゲーム機の性能のアップグレードが必要なケースもあるでしょう。
それから、眼精疲労や頭痛などの副作用があることがあります。ゲーミングモニターは、画面の滑らかさや応答速度が高いことで、ゲームの動きが速くなります。これにより、目や脳に負担がかかることがあります。
また、ゲーミングモニターは、色の再現度が高いことで、ゲームの画面が鮮やかに見えるため、目への刺激が増えます。適度な休憩や明るさの調整などを行ってください。
ゲーミングモニターの選び方
ここからは、ゲーミングモニターを選ぶ際のポイントをご紹介します。それぞれの項目を確認し、自分に合うゲーミングモニターを選ぶ参考にしてください。
リフレッシュレート
先述しましたが、リフレッシュレートは、モニターが1秒間に表示できる画面の回数のことで、単位はHz(ヘルツ)です。リフレッシュレートが高いほど、画面の動きが滑らかに見えます。
一般的なモニターは60Hzですが、ゲーミングモニターでは120Hzや144Hz、240Hzなどの高リフレッシュレートのモニターが豊富です。
高リフレッシュレートのモニターを使うには、PCやゲーム機の性能もそれに対応している必要があります。FPSやTPSなどの一瞬の判断が勝敗を分けるゲームをプレイする人には、高リフレッシュレートのモニターがおすすめです。
応答速度
応答速度とは、モニターが画面の色を変える際にかかる時間で、単位はms(ミリ秒)です。応答速度が速いほど、画面の残像やぶれが少なくなります。
一般的なモニターは5ms程度ですが、ゲーミングモニターでは1msや2msのもの、場合によってはそれ以下のモデルもあります。応答速度が速いモニターを使うには、リフレッシュレートもそれに対応している必要があります。
応答速度が速いモニターは、FPSやTPSなどの動きの速いゲームをプレイする人におすすめです。
パネルの種類
パネルの種類とは、モニターの画面を構成する部品のことで、主にTN(Twisted Nematic)、IPS(In-Plane Switching)、VA(Vertical Alignment)の3種類です。
パネルの種類によって、画面の色の再現度や視野角、コントラストなどが異なります。一般的に、TNパネルは応答速度が速く、ゲームに適していますが、色の再現度や視野角が低く、画面の見え方が変わりやすいです。
IPSパネルは色の再現度や視野角が高く、映像美を楽しめますが、応答速度が遅く、画面のぼやけや残像が発生しやすいです。VAパネルはコントラストが高く、黒の表現が良いですが、色の再現度や視野角が低く、応答速度も遅いです。パネルの種類は、自分の好みやゲームのジャンルに合わせて選ぶといいでしょう。
画面サイズ
画面サイズとは、モニターの画面の対角線の長さのことで、単位はインチです。画面サイズが大きいほど、ゲームの画面が大きく見えますが、画面全体を見渡すのに目の動きが必要になります。
反対に画面サイズが小さいほど、画面全体を見渡すのに目の動きが少なくて済みますが、必然的に目標対象も小さくなるため目を凝らす必要があります。画面サイズは、自分の視力や視距離、デスクのスペースなどに合わせて選びましょう。
一般的に、ゲーミングモニターの画面サイズは24インチから27インチがおすすめです。また、モニターとの距離は50㎝程度を目安にすると、見やすい位置でゲームが楽しめます。
解像度
解像度とは、モニターの画面に表示される水平方向と垂直方向の画素数のことで、単位はピクセルです。解像度が高いほど、画面の細かさや鮮明さが高くなります。
モニターの解像度は1920×1080(フルHD)でも十分ですが、2560×1440(WQHD)や3840×2160(4K)などの高解像度のモニターがあります。
ただし、高解像度のモニターを使うには、PCやゲーム機の性能もそれ相応のものでなければ、解像度を最大限に発揮できません。
なお、RPGやアドベンチャーなどのゲームで映像美を楽しみたい人には、高解像度のモニターがおすすめです。
入力端子
入力端子とは、モニターとPCやゲーム機を接続するための部品です。主にHDMI(High-Definition Multimedia Interface)、DisplayPort(DP)、DVI(Digital Visual Interface)、VGA(Video Graphics Array)の4種類があります。
また、入力端子によって、画面の伝送速度や画質などが異なります。もっとも映像を美しく出力できるのはDPで、バージョン1.3以降は8Kに対応しています。HDMIは多くのテレビやPCに搭載されており、4K対応で高速・高画質な伝送ができます。DVIはHDMIと同等の画質を出力できますが、DPやHDMIとは異なり、音声は別で出力が必要です。VGAはアナログ信号のため低画質ですが、安価であり、古いタイプのモニターやテレビにも接続できます。
近年の多くのゲーミングモニターでは、HDMIやDPが搭載されています。よって、PCやゲーム機の出力端子と合わせて選ぶことがポイントです。
スピーカーの有無
スピーカーの有無とは、モニターに音声を出力するための部品が内蔵されているかどうかです。スピーカーがあると、モニターだけで音声を聞くことができますが、音質や音量が低いことが多いです。
スピーカーがないと、ヘッドホンや外付けスピーカーなどを別途用意する必要がありますが、音質や音量を好みのものにできます。ゲームの音声にこだわりたい人は、スピーカーがないモニターとヘッドホンや外付けスピーカーを組み合わせることがおすすめです。
高さ・傾き調整
高さ・傾き調整とは、モニターのスタンドの部分を動かして、モニターの高さや傾きを変えられるかどうかです。高さ・傾き調整ができると、自分の姿勢や視線に合わせて、モニターの位置や角度を調整できます。
モニターの高さや傾きを調節できれば、目や首の疲れを軽減したり、画面の見え方を最適化したりできるでしょう。
一方で高さ・傾き調整ができないと、モニターの位置や角度を変えることができず、目や首の疲れ、画面の見えにくさが発生する恐れがあります。そのため、高さや傾きが調節できるかどうかは、自分がゲームをプレイするときの快適さや健康に影響する重要な要素です。
近年のゲーミングモニターでは、高さ・傾き調整ができるモニターが多いため、設置場所やPC・ゲーム機との配線を考慮して選ぶと良いでしょう。
用途に合わせた選択
自分がプレイするゲームのジャンルやスタイルに合わせて、モニターの性能や機能を選ぶこともポイントです。ゲームによって、モニターに求められる要素が異なるからです。
例えば、FPSやTPSなどの動きの速いゲームをプレイする人は、リフレッシュレートや応答速度が高いモニターがおすすめです。RPGやアドベンチャーなどの映像美を楽しむゲームをプレイする人は、解像度や色の再現度が高いモニターが適します。
用途に合わせたモニターを選択することで、ゲームに対する満足度も向上するでしょう。
ゲーミングモニターのおすすめメーカー
ゲーミングモニターのおすすめメーカーとして、3社ご紹介します。
BenQ
BenQは台湾のメーカーで、ゲーミングモニターの分野ではZOWIEブランドなどを展開中です。ZOWIEブランドとしては、eスポーツのプロゲーマーやチームと協力して、ゲームに最適な性能や機能を追求したモニターを提供しています。
リフレッシュレートや応答速度はもちろん、ダイナミックアキュラシー(DyAc)やブラックイコライザーなどの独自の技術で、ゲームの画面をより鮮明に見やすくしています。
また、デザインもシンプルでスタイリッシュであり、高さや傾きの調整も簡単にできます。BenQのゲーミングモニターは、FPSやTPSなどの動きが速く、瞬時の判断が求められるゲームをプレイする人におすすめです。
ASUS
ASUSは台湾のメーカーで、ゲーミングモニターの分野ではROG(Republic of Gamers)などのブランドがあります。ROGはゲームのエンスージアストやハードコアゲーマーに向けて、高性能で高品質なモニターです。
リフレッシュレートや応答速度はもちろん、ELMB(Extreme Low Motion Blur)やHDR(High Dynamic Range)などの独自の技術で、ゲームの画面をより滑らかに鮮やかにします。
また、デザインもゲーミング感溢れるもので、RGBライティングやオーラシンクなどの機能で、ゲームの雰囲気を盛り上げます。ASUSのゲーミングモニターは、RPGやアドベンチャーなどの映像美を楽しみたいゲームをプレイする人におすすめです。
LG
LGは韓国のメーカーで、ゲーミングモニターでは、UltraGearなどを展開中です。UltraGearはゲームのエンターテイメントや没入感が高い、高性能で高画質なモニターです。
リフレッシュレートや応答速度に加えて、Nano IPSやG-SYNCなどの技術でゲームの画面をより広い色域や高いコントラストで表示します。また、デザインも洗練されており、曲面やウルトラワイドなどの特徴的な形状により、ゲームの臨場感を高めます。
LGのゲーミングモニターは、PS5やXbox Series Xなどの最新のゲーム機に対応したモニターが多く、ゲームの最先端を体験したい人におすすめです。
まとめ
ゲーミングモニターとは、ゲームに最適化された性能や機能を持ったモニターです。一般的なパソコンモニターと比べて、画面の滑らかさや応答速度、色の再現度などが高く、ゲームの画質や快適さを向上させます。
また、ゲームに特化した機能やデザインも備えており、ゲームの没入感や集中力を高めます。ゲーミングモニターを選ぶときには、リフレッシュレートや応答速度、パネルの種類などのポイントをチェックすることが重要です。
ゲーミングモニターのおすすめメーカーは、BenQ、ASUS、LGなどがあります。これらのメーカーは、ゲーミングモニターの分野で人気があり、高性能で高品質なモニターを販売しています。
ゲームを快適に楽しむためには、ゲーミングモニターが欠かせませんので、ぜひこの記事を参考にして、ゲーミングモニターを購入してみてください。
コメントを残す